木材の良さを届けたい。木材で世界をハッピーに。

創業57年の歴史を誇る新紀木材産業株式会社は、これまで時代の変化に対応しながら、日本の木材文化を支え続けてきました。創業当初は海外から輸入した丸太を製材し販売しておりましたが、日本が高度経済成長期を迎えるとともに、木材需要の増加に伴う木材輸入自由化の流れに乗り、事業を拡大しました。

しかし、2000年代以降、木材需要の減少や海外市場の変化により、国産材が再び注目される時代へと移行しました。その中で私たちは、アメリカ産「米栂」の造作材加工に着目。米栂特有の美しい色合いと滑らかな仕上がりは、和室・洋室を問わず多くの空間に調和し、職人技による高品質な製品をお届けしてまいりました。

しかし近年、和室や新築物件の減少、代替素材の普及により、木材の使用機会が減り、内装造作材の需要も大きく減少しました。この現実を受け、木材加工業から一時撤退するという苦渋の選択をしましたが、それでも私たちは木材が持つ「人に優しく、環境に優しい」価値を信じています。

日本には現在、有り余る木材資源があります。林業の衰退や需要減少により活用されない木々が増えていく中で、私たちはこの資源をどう活かし、社会や地球に貢献できるのかを模索し続けています。

その第一歩として始めたのが、廃材を活用した木製製品の製作・販売です。たとえば、木製の結婚証明書やアクセサリースタンドなど、すべて無垢材を使い、一つひとつ丁寧に仕上げた製品は、木材の持つ温もりや美しさを感じられるものです。

これからも私たちは、木材を通じて人々の暮らしに寄り添い、幸せを提供することを目指します。「木材で世界をハッピーに」という企業理念のもと、新たな挑戦を続けてまいります。